(4) 最終沈殿池
1 返送汚泥ポンプ制御
終沈に流入し沈殿した活性汚泥を反応タンクに返送させるためのポンプの制御を行います。
(1)流量一定制御
返送汚泥流量を与えられた設定値に保つ制御です。
(2)返送率一定制御
反応タンクに流入する流量の比率に比例した返送流量となるようにポンプの制御を行います。
なお、反応タンクの流入量の低下時を考慮して最低返送流量を設定しておきます。
(3)制御を行うのに必要な要件
①構造 返送汚泥ポンプが速度制御が可能
②計装 反応タンク流入量、返送汚泥投入量、返送汚泥ポンプ回転数
③(汚泥ポンプの制御)
参照してください。
2 余剰汚泥ポンプ制御
終沈から引き抜かれた汚泥で余った汚泥を余剰汚泥ポンプで引き抜き、汚泥調整槽の移送します。
(1)タイマ制御
余剰汚泥の引抜時間、余剰汚泥引抜ポンプ流量(回転数)ならびに休止時間を設定し、サイクリックに余剰汚泥を順次引き抜きます。
(2)プリセット制御
余剰汚泥引抜量(日当たりの引抜総量)をプリセット量として設定します。引抜設定は、当日分と翌日分の設定を行います。
選択された引抜時刻・引抜停止時刻をもとに、サイクリック(1日を4分割)に余剰汚泥を引き抜きます。プリセット量が
終わるまで原則として、連続的に引き抜きますが余剰汚泥ポンプの最低流量以下の設定した場合、各サイクルを予定より早めに引き抜き
次のサイクルまで引き抜きを一時停止します。次のサイクルに運転を開始します。
(3)制御を行うのに必要な要件
①構造 余剰汚泥ポンプが速度制御が可能
(固定速でも可能であるが、連続運転の自由度が低下します。)
②計装 余剰汚泥流量
③(汚泥ポンプの制御)
参照してください。
3 終沈汚泥引き抜き制御
(1)引き抜き比率一定制御
各池の引き抜き比率が一定になるように引き抜きを行います。制御弁が全閉にならないように
(マスタ弁)制御としています。
(2)制御を行うのに必要な要件
①構造1 終沈汚泥引き抜き弁が制御可能
②構造2 同弁が逆動作となっていること
②計装 終沈汚泥引き抜き流量
4 終沈休止制御
各池のメンテナンスを行うため各池の休止のための制御を行います。
①引き抜き弁の全閉
②掻き寄せ機の停止
③スカムスキマの停止
④日報上の自動修正
|