9 フローリレーユニット
各種ポンプにシール水を供給するフローリレーユニットがあります。
シール水は、ポンプ場では上水。処理場ではろ過水を使用する場合もあります。
このユニットは故障が非常に多い箇所です。ポンプの始動渋滞が発生する場合、この故障をまず疑います。
修理工事が適正に組めればいいのですが、なかなか手が回らなくなっています。
その結果、長期使用してくるといろいろと問題が出てきます。
1 故障箇所
(1)部材の錆による影響
(2)水質のスケーリングによる影響
(3)弁体の劣化
(4)フローリレー固着、接点の接触不良
2 現状
(1)配管類
配管はSGPが多く、後年、錆による配管の詰まりに悩まされます。
主配管との接続部が腐食
(2)砲金製の仕切り弁
古くなると一度閉めると内部に弁体を残して開けられなくなります。
結果、配管を取り外すことになります。
(3)電動弁(電磁弁)
錆による詰まりで動作が緩慢になり、全閉・全開が
できなくなります。内部のシール面にキヅも付きます。
やがて、全開・全閉リミットが動作しなくなるためモーターが過熱します。
また入り口、出口部分が錆で閉塞し、流量が低下する場合もあります。
(4)定流量弁
内部の錆、スケーリングによる固着と詰まり
(5)流量計
簡易的には水道用を使用していますが、忘れがちになるのが
入り口側内部網状のストレーナが入っていて長年の使用により
詰まりが発生
(6)圧力計
取り付け配管が錆により詰まります。
(7)フローリレー
やはり、ゲージの窓は汚れでワイパーではとれず、
フラッパーも固着して来ます。
また、内部の検知用ピストンもスケーリング等で固着します。
検討事項では設計・施工編の(フローユニット)
の項目を確認。
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