3 緊急事態の対応
コロナで緊急事態ばやりですが、やや意味が異なります。
通常は、組織内上位の判断により対処します。
ツリー状になった指揮命令系統の上司の指示により対応します。
通常の対応ができない場合
(1)連絡指示が受けられないスピードで事態が進展している場合
(2)地震など通信手段がとれない場合
通常は、Case1になるのでしょうが、間に合わない、連絡が取れにような災害時を
想定すると、個人的にはCase2も考慮する必要があると考えています。
この場合は、越権行為となり、日本の社会では、結果責任を問われることもあります。
そのため、その答えが、重大であればあるほど、多くの場合、Case1を選ぶことになるような気がします。
過去、日本の災害現場では、Case1が結果として重大事態を拡大した事例が数多く見られます。
逆にCase2を選択した場合はほとんど見受けられません。
このような事態がないように、マニュアルを整備しておくことは重要ですが、事例をみるとマニュアルにない事態が常に発生し存在します。
個人的には、技術的な経験に基づく判断で、Case1と、場合によってはCase2を選択に躊躇しないと考えでいますが、胆力がいりそうです。
現在社会の災害事例を見ていると、過去の事例を経験した人が同じ災害を活かせる時は少ないような気がします。
「豪雨災害では、過去に経験したことがありません」との声が多く聞きます。
別の時、別の場所、別の人の災害となり、その際、常に判断が「One Chance」のような気がします。
1回のチャンスを逃さないためには、どのように対処すればいいのでしょうか?
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