2 Web会議の限界
コロナの時代、リモートワークが盛んです。
人の接触を避けるための対策ですが、ひとと合わずにすむため、効果は期待できます。
また、通勤が必要ないため、本格的になれば多くの人が自宅となり、社会的なエネルギーも
削減できるようになります。
ZOOMだと、1:1から1:複数の会議も実施できるようです。
かつての職場は、この先駆けとして、平成20年ごろから、朝と夕方の業務報告や会議に
使用していました。
Webでの業務報告は、時間の削減に寄与し、無難に利用できます。特に支障はありません。
会議も一方的な報告事項では問題はありません。
しかし、問題案件の処理のように、対策の検討や各自の顔色を見ての判断ができませんから
話が直球勝負となります。また、小さな声で本音を話しても大きな声となります。
業務報告の際は、いつもWebの準備で20分前に事前に通信を確立しています。打ち合わせが始まる前にカメラの前で同僚と雑談をしていました。
通常は、カメラはONになっていますが、音声スイッチは打ち合わせが始まる前は切っていました。
その日の朝も、同僚と雑談していたのですが、音声スイッチが切れているつもりでカメラの向こうの同僚の批評を繰り広げていました。
カメラの向こうから、スピーカーに「音声が入っているよ~」と言われたときには、同僚と二人顔が赤くなったのを覚えています。
先ほど、述べたように相手を前に批評するのは、冗談の内、が聞くのですが、Webを通すと直球勝負のようになります。
以後、十二分に注意するようにしました。反省です。
人は顔だけ見てコミニケーションを取っているわけではなく、顔色、仕草、ニアンスで補っています。
のみにケーションも重要です。
Web会議で十分な会議もあります。しかし、重要な会議ほど、ひとの機微に関わるほどWebは不向きと思います。
リモートだからと地方に移住してしまうと、重要で機微なるものが抜け落ちることになります。
人に会って話し合う。リモートで済ます。会社の業態によってそのバランスをどう取るかということだと思います。
デジタル社会を万能だと勘違いする場合が多々ありますが、人間の本質は、数千年前から変わらないのです。
そのことが抜け落ちたシステムは成功したように見えても何か重要なものを失うことになるでしょう。
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