水処理プラントの管理


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 雑談 (4 社会)

1 省エネ考現学


設備を管理している以上、省エネは最大命題です。
今後、温暖化対策のため、さらに比重が重くなっていことになるでしょう。
個人的には、最大の省エネは「設備を作らないこと」と考えていますが、それだけでは世の中に 理解されないでしょう。
世は、電気の性質をよく理解していないため、また、説明すべき技術者はとにかく説明が下手なために太陽光発電と 風力で世の中が維持できると考える人々がいます。
昔調査したところ、確かに太陽光発電設備がゴビ砂漠程度の広さがあれば世界の電力を供給できるそうです。
世界で常に太陽光が当たるところ4カ所、同規模設置し、超伝導送電ケーブルでつなげば世界の電力は太陽光だけで理屈上はまかなえることになります。
ただ、太陽光にしろ、風力にしろ自然界から取り過ぎると必ず自然が壊れることになります。太陽光発電設備でこれだけの用地とれば、緑も無くなります。ヨーロッパでは風力に重点を置いていますが、 風は自然の循環をつかさどり、大量にとれば影響は大きいでしょう。
ウルグアイの元大統領「ホセ・ムヒカ」が2012年のリオ会議(地球サミット)で行った演説のフレーズで
「ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車をインド人が持てば、この惑星はどうなるのでしょうか。息をするための酸素がどれく らい残るのでしょうか。同じ質問を別の言い方ですると、西洋の富裕社会が持つ同じ傲慢な消費を、世界の70億~80億人の人達 ができるほどの原料が、この地球にあるのでしょうか」というのがありました。
原発に反対という人が多数います。しかし、今のコストで同じエネルギーを要求し続ければ、原子力に頼らざるを得ないでしょう。
一度、原発災害が起きれば、取り返しが付かない。確かに、同様の事故を押さえ込むとができなければ未来永劫使用することは不可能です。 ただ、原子力に頼らないと決めても、それに見合うコストを払うことになります。
私たちの社会は、その覚悟ができているでしょうか。政治も曖昧な中で、その覚悟を問うてはいないよう な気がします。何となく、ぼんやりとした楽観論がありますが、それは、近い将来必ず顕在化します。
人口が増えすぎた地球では、やはり「つくらない」、「消費しない」、「我慢をする」ことでしか、解決できないような気がします。








           
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