6 管廊
(1)管廊の混雑
地下管廊の施設はコストがかかります。このため
直線的にできるだけ狭く構造物が作られます。
これは、経済的理由で致し方ない部分です。
その目的から考えると若干の思いもあります。つまり、管廊は配管やケーブルラックなどを通すために設置されるものだからです。
その中で、地下の三叉路や十字路は配管類、ケーブルラック類ががどうしても錯綜します。
特に、配管類のバルブ関係で切り替えが必要になる場所は手動バルブのハンドル類が飛び出して点検時の通行にも邪魔になります。
また。機械屋さんが設計する際、いろいろパズルのように工夫を凝らしたバルブを考案し取り付けます。このため、
手動弁を操作する際もスペースがなく苦労する場合があります。
配管類の通過により、切り回しが予想される箇所は、施設の設計協議を重ね、少しでもセットバックを行い、操作性と点検動線を両立させて
ほしいものです。
(2)エキスパンションジョイント
水処理施設にある管廊のエキスパンションジョイントは漏水の宝庫です。漏水は設備が稼働してから問題となるため、かなり時間がたった状態での対策となります。
しかし、予想箇所は当初から漏水を排水路(側溝など)に誘導する対策などを行うことが重要で、設備をさびさせることが少なくできます。
(3)側溝の処理
上記のように管廊のエキスパンションジョイントの漏水には、地下水の漏水、水処理施設からの漏水等があります。
管廊には、それを流す側溝があるのですが、スラブに打ったシンダーコンクリートで作られており、スラブとシンダーの面はコールドジョイントとなっています。
長い間に亀裂ができ、側溝からの水みちができることがあります。
過去には地下2階などの天井部から漏水がありました。地下2階などがある場合の地下1階の側溝には防水処理の必要性感じました。
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