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 設計・施工 (3 電気設備)

14 雑排水ポンプ



1 制御回路

雑排水ポンプの制御回路を調査していく中で、同じ仕様なのに施工企業で回路がかなり違うものがあるのがわかりました。 多少の違いは存在すると思っていましたがかなりの違いがあり、興味を引かれました。
通常、制御の仕様は以下のように作成しています。
(1)常用、予備と考え2台の水中ポンプを設置。
(2)先発号機の選択が可能。先発号機が故障すると予備機が運転。
(3)水位がLレベルとHレベルの間で1台目運転
(4)水位がHHレベルになると2台目が運転
(5)機側運転時の考えに2通りあり、LL以下は運転できない。LL以下でも運転可能。
(6)その他、浮遊物が多い場合は、レベル検出に電極ではなくフリクトスイッチを使用します。
(7)自動運転はCTRを介せずハードリレーで構成します。




以下の回路はこちらで、作成してみました。かなり簡略化しているので抜けがあるかもしれません。
「機側」の場合はLLレベル以下でも運転できるようにしています。
例では、オムロン製の61FーGP-N(3個)で作成。








オムロン製の61FーG3Nでレベル検知した場合
こちらを採用している施工企業もあり、選択理由がはっきりしません。
(1)配線が少なくてすむ。
(2)スペースが小さい。




上記の雑排水ポンプ制御条件で組み立てると制御回路にそんなに違いが生じないと思いますが、 少し調べてみると、各社に制御回路の違いがあることが判明。
とりあえず2社ですが、もしかしたらほかにもさらにも工夫がされているかもしれません。

(1)A社設計
こちらで作成した回路に近い設計
ただし、LL以下で運転できない。



(2)B社設計
かなりこった作り、61フロートなしリレー4個使用。水面の波打ちを考えてレベル検知にタイマを追加し作成しているようです。




個人的感想では、部品点数が少ないほど好きなので、A社設計の方がいいように感じますが、ポンプのサイズがピットに対して大きく水位のレベルが変動し リレーのチャタリングを避けたいなど別の用件があったのかもしれません。
できれば、作成者の考えを聞いてみたい気もします。


2 電気用品の設置について

雑排水ポンプの制御不良などを考慮して、電気用品については、浸水を考慮して取り付ける。





雑排水ポンプの制御回路の設置場所



フロートレスリレー(61FーG3N)などの制御リレーはどこにに設置すべきでしょうか。
考え方としては、2通りあります。
電気室の現場機側盤内と補助継電器盤内の2箇所です。

環境的には、電気室に設置した方がフロートレスリレーが外的雰囲気によらず、電気設備に良好な環境となります。
また、コントロールセンタ(C/C)で運転するポンプ関連のリレーをまとめることができます。

ただ、故障など不具合が発生すると調査で電極を見ながら確認できる機側盤内の収納が良いように思います。
また、フルートレスリレーと電極までの距離が伸びた結果、高調波の影響(最近はVVVFのノイズが問題)を受けたりします。

個人的には、 フロートレスリレー関係は、機側盤内収納とし、その後の制御回路は電気室との区分けが良いのではと考えています。
フロートレスから電極の間の電圧は8Vです。100Vのリレー電圧に変換された後は、高調波の影響を受けにくいとの 考えです。










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