水処理プラントの管理


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 設計・施工 (3 電気設備)

3 操作モードの考え方



1 常時・試験モード「機側盤内に取り付け」

基本的に下水設備では「機側」モードが操作の最低モードですが、「機側」モードでも連動して動かす必要のある機器に 付けるモードです。ポンプのVCS単体の「常時-試験」、封水用電動弁の操作等、機側連動が必要な機器には「常時-試験」モード を設けます。



2 常用・機側モード「機側盤(LB)面に取り付け」

機側盤は、機器単体の保守作業を行うことを目的として設置しています。このため、機器に目が届く範囲に設置するのが原則です。 「機側」モードにすれば機械が自動で保守作業員の意に反した動作をする事がないことが重要です。 主目的が試運転をするものであるので、必ず1:1の操作モードにします。1:Nにしてはいけません。

(1)当該機器の点検、分解を行う場合

(2)故障している機器の養生をする場合

(3)工事などで運転すると危険な場合

(4)CTR等時自動運転ができない場合

なお、機械自体を分解するよう作業には当該機器を「機側」モードにして停止しておくのだけでは安全上、不十分です。
追加作業として「高圧VCB・VCS」の引き外し、「制御電源断」、「低圧CC電源」の遮断及びロック等のさらなる 安全措置が必要です。

逆に「常用」モードは遠隔操作されるモードであるので、いつ運転されてもかまわない状態となります。
通常の機器は、「常用」モードにセットされています。



3 連動・単独モード「機側盤面取り付け」

機器の連動を現場で行いたいときに使用するモードです。
連動モードは、たとえば、沈砂池機器で除塵機、ベルトコンベヤ等を 連動で動かす場合に設けます。



4 自動・手動モード「現場総括盤(LCB)又は中央操作」

運転のタイミングを管理するモードです。
モードの操作場所は、設備毎にまとめた制御室の現場総括盤又は全設備を監視する中央監視室となります。
機側盤と違って機器は遠隔操作となるため、機器の運転・停止時、特に「運転時」には、作業員がいないか、機器に触れてい ないか、連絡を確実に取り合うことが必要です。少しでも不安がある場合は、念押しの連絡を行うことが肝要です。

(1)「手動」の場合は、人が運転のタイミングを管理します。

(2)「自動」の場合は、SQC,CTRの中で計算されたタイミングにより管理されます。

なお、量的な制御について、手動モードでは2通りの考え方があります。
(1)「手動」で運転したので、量についても手動設定による。

(2)「手動」で運転しても量の制御は「自動」演算結果による。

この場合、手動モードで運転したのに予想(勘違いであるが)に反して量が出ない、出過ぎるなどの場合があります。 設備の特性を考慮して、どちらが合理的か、安全かの判断が必要になります。


5 中央-現場モード「現場総括盤(LCB)又は中央操作」
このモードの意味は操作場所の変更だけで、制御に対する制約は特にありません。
各設備の制御室又は全設備を監視している中央監視室の切替を行います。
なお、中央監視室からのモード変更を嫌い、CSでは無くCOSの切替えスイッチにしていると機場あもあります。私見として、現場に対して はどちらも遠隔操作になるので、COSにする意味は特にないと思われます。
よくあるケース、中央監視室のLCD監視装置で気付き、再び現場(ポンプ場)に舞い戻り。



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