自家発設備の運転時間の検討(今後)
1 停電時間の再検討
(1)停電要因の見直し
2011年に発生した東北大震災は、自家発の運転時間の見直しの契機となるべき事象です。
当時の燃料確保の困難さを十分考慮すべきです。現在、BCPの観点から公共施設の非常用発電機は、
72時間を目途としています。これに習えば、下水処理場の停電継続時間も72時間を目指す必要が
あると思われます。この際、降雨での運転を考慮せず、処理場の機能維持だけを考慮すると通常負荷
又は負荷調整で、1台の自家発で電力をまかない、72時間運転するものとします。
(2)温暖化に伴う降雨の運転時間の見直し
降雨、とりわけ豪雨のための運転時間が延びており、今後もこの傾向がつづくと思われます。
この場合は、設置台数分で24時間運転するもとします。
以上からの見直し
当初 設定台数×10時間=燃料貯留量
見直し 1台×72時間 又は 設置台数×24時間で大きい方
2台設置の場合 72時間・台> 48時間・台 現在の約3.6倍の容量
3台設置の場合 72時間・台= 72時間・台 現在の約2.5倍の容量
このことから、今後は、現在の燃料貯留容量の3倍程度を目指したい。
また、災害時に余裕があれば緊急車両への燃料融通ができることも考えられます。
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