5 分水槽・導水渠 (2)沈殿防止の散気
分配槽から最初沈殿地までの導水路には汚泥や砂分の沈殿を防止する散気装置が設置されています。
エアー源は通常反応タンクの散気風量と同じ送風機から供給されています。
省エネを考慮し、適正風量としたいのですが、散気が少なく、なお点検を怠ると詰まって空気の吹き出し量が低下し
砂分や汚泥が沈殿してきます。
このため、年に一度は、エアーの吹き出し量を確認し、エアー量を調整します。
吹き出し量が少ない散気については、圧力水などで沈殿物を削減して通気性を回復させます。
ここで、圧力水を注入できる場所がないと、配管を外して仮設で行うなど、簡単な作業が手間のかかる作業になります。
圧力水等が注入できるバルブを用意しておくのが良いと思います。
失敗事例
過去に省エネが行き過ぎて散気を大幅に少なくして運用したことがありました。
その結果、沈殿汚泥が増加し、散気がほとんどできなくなりました。
沈殿した汚泥や砂分は圧密し、なかなか沈殿が解消しない結果となりました。
圧力水等を注水するバルブもなく、配管を外して仮設で注水するなど、その後、復旧まで1年以上続くこととなりました。
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」
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