8 絶縁抵抗の測定 2
コントロールセンタ
毎年電気設備の絶縁抵抗を測定します。
主な測定対象の中に以下のようなコントロールセンタ(C/C)があります。
数も多いことから、作業性を上げたいところです。
測定箇所は閉鎖されているため、電源を切り、各負荷の扉を開けて、測定していきます。
このため、何十台もC/Cの扉を開け閉めしていくのが面倒になってきます。
やがて、何とか効率よく測定できないかと考えるようになります。
C/Cのサイドには、ケーブルを引き出すための端子台が取り付けられています。
ここで、測定すると、扉の開閉は一回ですみます。
測定時に端子台のプラスチックカバーを上げ下げできれば次々測定が可能です。
ただ、現状では問題があります。
カバーは薄いプラスチックの板を端子台に挟んで取り付けられています。
このため、取り外しは簡単ですが、取り付けは意外と時間がかかります。
これは、各社製造メーカーで状況は似ています。
カバーを取り外し再度取り付ける手間が、先ほどの表の扉を開く以上に手間がかかります。
何とかならないものでしょうか。
設計者に話を聞いたことはありませんが、各C/Cユニットからの測定時には電源が入っているとロックがかかり、各ユニットの扉は開けられません。
落とさずに測定ができてしまうのを怖れて、こちらに誘導できないようにしているのかもしれません。
(なお、ロック解除は工具があれば入ったままでも扉を開けることができるようにはなっています。)
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安全上とは言いながら、メンテナンス性も考慮してほしいものです。
測定者が測定時にC/Cの電源を切る作業は変わりません。
切らないで測定してしまわないように注意しなければならないのは維持管理者として当然義務です。
なお、絶縁抵抗測定器で間違って通電中に測定したことが何度かあります。
幸い、最近の測定器は直ぐ壊れる?ことはなくなりました。
また、各C/Cには、測定時のアース極の取り付けに面倒があります。
盤内にはアース極のワニ口が挟めるものが意外とありません。
とりあえず、扉のヒンジや金属の出ているところにワニ口をかませていますが、
この辺は改善してほしいところです。
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