12 補機設備
(1) 計装用空気源
空気作動設備の供給源として、各設備ごとに設置されています。
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(1)計装用コンプレッサの運用方法
計装用コンプレッサは各エア弁の作動用として重要です。このため、2台1組として設置されています。
1台が故障しても、もう1台が使用でき、プラントの継続運転が可能となります。
使用量が多くなると追加運転できるようにもできます。
また、設備間(初沈設備用、反応タンク用、終沈設備用または系列間)の計装用コンプレッサのエア配管を接続しておくと設備停止などの
影響を軽減できます。
ただし、常に接続バルブを開けておくと動作するコンプレッサが常に同じになります。
設備間のバルブを開けるのは、設備毎に使用できない状況を想定したときとなります。
(2)コンプレッサの結露水対策
計装用コンプレッサのエアドライヤが壊れたり、経年劣化で能力が不足することがあります。この際、放置しておくと配管内に結露水が
たまることになります。結露水は、エア弁のシリンダー内に浸入しシリンダ内の腐食を起こしたり、電空ポジショナー内に浸入し動作不良の原因となります。
エア配管の配置や工夫をすることにより、影響の軽減が可能です。
(3)オートドレン
電気式、機械式にかかわらず手動排水バルブを設けておきます。オートドレンが不良の際は、手動でドレンができます。
また、オートドレンが正常なのかをよりわかりやすく判断できます。
なお、市販の電気式オードドレンは、ゴミなど異物に弱い傾向にあります。ドレンが開きっぱなしになっても大量のエア漏れを
起こさないように工夫されているように思いますが、経年劣化で清掃が頻発します。空気槽などのドレンは配管の太さの検討は必要と思いますが
サイズの大きい電磁弁などを別途使用した方がよいように思います。
(4)バルブ・配管類の部材
計装エア配管の内部に錆等が発生すると、オートドレンなどが詰まったり、ドレンからのエアー漏れが発生する原因になります。
できる限り押さえるために部材は、SUS製とすることが望ましい。
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